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小児科の舌小帯外来の舌小帯切開の手術を受けても、なぜ舌小帯短縮症は治らないのか?

目次

小児科の舌小帯外来の舌小帯切開の手術を受けても、なぜ舌小帯短縮症は治らないのか?

1.小児科医の産婆と同じ舌小帯をハサミでチョンと切りっぱなし(舌小帯切開)は傷口が癒着、瘢痕拘縮を起こすため、1980年禁止された

過去と現在の舌小帯切除手術の変遷

半世紀以上前、産婆は新生児の舌小帯が短いことが母乳摂取に影響を与えると判断すると、その場で小さなハサミを使って切除していました。

この手法は、赤ちゃんが効果的に母乳を吸うために必要とされた時に行われていた処置です。

舌小帯が産声で切れることもありますが、そうでない場合産婆がハサミでチョンと切除していたのです。

スキャモンの成長曲線によると、赤ちゃんは生後1歳までに急激な成長を遂げ、リンパ系や神経系の発達が顕著になります。

舌小帯短縮症も生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯が薄い膜状なので傷の治りが良かったのです。

しかし、かつてのこの手法が医療行為に該当するとされ、当時の厚生省(現在の厚生労働省)は舌小帯形成術を正式な手術として保険診療に組み込みました。

この手術は全身麻酔を必要とするため、新生児には中々適用されませんでした。

1980年には、過去の産婆の手法を引き継いでいた小児科医がいました。

この小児科医は、助産師から紹介された生後数ヶ月で哺乳障害を抱える赤ちゃんの舌小帯を、ハサミで手軽に切除していました。

しかし、この舌小帯の切除方法は縫合を伴わなかったため、感染や瘢痕拘縮といった重大な合併症のリスクを高めてしまいました。

これにより、小児科学会はこの手法の使用を禁止するに至りました。

2.舌小帯をレーザー切開やハサミで切りっぱなしだとなぜ治らないのか?

どの医者も歯医者も短い舌小帯を切れば簡単に治ると思っていることと、舌小帯の解剖学的構造を理解していないことです。

舌の裏の粘膜の上に舌小帯はひも状に形成されていて、舌小帯の表面だけ切れればいいのですが、その構造を知らない医者や歯医者は舌小帯の下の粘膜まで切ってしまいます。

粘膜まで切ると

 

神奈川の総合病院の舌小帯外来、こども病院、東京の医科大学の舌小帯外来のHPに「出血はありますが、ガーゼで圧迫して止血します。傷口を縫うことはありません。」とあります。

本当の舌小帯短縮症の手術は、保険診療の手術名は「舌小帯形成術」です。

この手術は舌先に糸を通して、舌を上に挙げた状態で舌小帯を切ると縦長のダイヤモンド型に傷口が広がり、その後縫合します。

しかし、これらの病院をかけもちで手術を行っているのは1人の小児科医は昔産婆がやっていたハサミでチョンと切りっぱなしで終わりです。

Kndle本の著書によると、1980年に「舌小帯切開(ハサミでチョンと切りっぱなし」」は禁止されたようです。

また2001年に小児科学会は乳幼児突然死症候群で舌癒着症と軋轢があり、全国的に舌小帯短縮症の手術を禁止しました。

今回の一人の小児科医は、30年以上一線を退いていたのに突然、2015年頃から関東の総合病院の小児科で哺乳障害と舌小帯切開の実験を開始。

30年以上かかって、舌小帯形成術を習得したのかと思いきや、まだ舌小帯ハサミでチョンと切りっぱなし。

ストレッチ方法を海外の論文で見つけて343名の赤ちゃんに人体実験。

相変わらず、縫合しないので「癒着」しています。

そのため「切開後は再癒着防止のために、1日4回舌のストレッチを4週間行っていただきます。1週後に再癒着の有無を診察し、癒着があれば指で剥離します。1か月後の診察で創が治癒し、症状の改善がみられれば治療終了となります。

全身麻酔で切開、縫合した場合はストレッチの必要はありません。

全身麻酔は1歳以上からだそうなので、再癒着防止のために、1日4回舌のストレッチを4週間が嫌で癒着を心配されている方は待ちましょう。

それか1歳未満でなぜ縫合しないか説明がありませんから、頼めば縫合してくれるでしょう。

それに「1週後に再癒着の有無を診察し、癒着があれば指で剥離します。」とありますが、癒着の場合は「剥離手術」で指ではできません。

それと手術の時にタオルで簀巻きにして、手術台にベルト固定するのは止めてもらいましょう。

エコノミー症候群になります。

実際に手術された方のYouTubeのコメントに載っていましたが、「「術後1か月の時点では創部の瘢痕にまだ硬さが残っている。瘢痕が軟らかくなり周囲組織になじむまでには、他の手術による創傷治癒と同じく3~6か月を要する。その間は舌の動きや症状が徐々に改善する可能性が十分にある。1ヶ月間は傷口が癒着しないようにマッサージを行い、1ヶ月後の最終チェックでは癒着なしでした
数カ月はまだ傷口の皮膚が硬い為の引つれはあるそうですが、しっかりと舌小帯は切れているので外科的治療は終了との事でした。」とあります。

更に、非常勤小児科医の著書に、「「1か月後のフォロー時には、舌の動き、哺乳、乳頭痛、乳腺トラブル、哺乳回数、哺乳時間、体重、上唇の挙上(上唇小帯を切開した場合に評価)、舌先の形態などで改善がみられた項目をチェックし、母親の満足度をとても不満足(1)からとても満足(5)の5段階で評価してもらっている。  症例によっては切開直後から咥え方が深くなった、吸う力が強くなった、痛くなかったなどと症状の改善を自覚する場合もあるが、多くは症状の改善に1週間程度を要する。しかし乳児の月齢が高ければ舌の動かし方の学習に約1か月あるいはそれ以上を要する場合もあるし、母親の乳頭の傷の状態によっては乳頭痛の軽減に多少の遅れがみられることもある。体重増加不良も体重増加に転じるまで1か月以上を要する場合が多い49)。   術後1か月の時点では創部の瘢痕にまだ硬さが残っている。瘢痕が軟らかくなり周囲組織になじむまでには、他の手術による創傷治癒と同じく3~6か月を要する。その間は舌の動きや症状が徐々に改善する可能性が十分にある。」とあります。