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小児科医による舌小帯切開手術の危険性と注意喚起

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小児科医による舌小帯切開手術の危険性と注意喚起

小児科医が実施している舌小帯切開手術は、患者の母親の満足度を誘導しているだけで、実際の治療効果や安全性に関する問題が多々存在します。この手術は舌小帯短縮症の治療として認識されていますが、その手法や結果には大きな懸念があります。以下に、小児科医の手術に関する詳細とその危険性について説明します。

手術の背景と問題点

小児科医の手術は「哺乳障害を伴う舌小帯短縮症および上唇小帯短縮症に対する切開手術の有用性」と題した論文で紹介されています。この手術の目的は、主に母親の満足度を誘導することであり、実際の治療効果を測定するための客観的なデータは含まれていません。

  1. 満足度の測定: 手術後の満足度調査では、66.2%の母親が「とても満足」、30.6%が「満足」と回答しています。しかし、これらの結果は手術の実際の効果や安全性を反映しているわけではありません。
  2. 客観的データの欠如: 通常、手術の効果を評価するためには、手術前後の哺乳量や体重増加などの客観的なデータが必要です。しかし、小児科医の論文ではこれらのデータが欠如しており、手術の実際の効果を評価することが困難です。

手術方法とそのリスク

小児科医の手術方法にはいくつかの問題があります。

  1. 切開方法: 1980年代に禁止された「ハサミでチョンと切りっぱなし」を再度行われています。舌の根本付近にもう一度深くハサミを入れる手法は、傷口が癒着や瘢痕拘縮を引き起こしやすく、手術前より舌の動きが制限されるリスクがあります。
  2. 圧迫止血の不備: 圧迫止血だけで出血が完全に止まらず、翌日まで出血が続くケースも報告されています。出血のリスクが高いため、慎重な対策が必要です。
  3. ストレッチの問題: 手術後に母親が6時間毎にストレッチを行うよう指示されていますが、これにより完全に癒着を防ぐことは難しいです。1週間後のチェックで癒着が見られないとされているが、実際には多くの赤ちゃんに癒着が見られる可能性があります。

保険診療と不正請求の疑い

小児科医の手術は、医科と歯科の診療報酬点数表には「舌小帯切開術」として明記されていません。代わりに「舌小帯切開」を「舌小帯形成術」とし、1歳以上の幼児には全身麻酔して「舌小帯切開」した後に縫合して、「舌繋瘢痕性短縮矯正術」として請求されています。通常、「舌小帯形成術(本当は舌小帯切開)」の頻度が少ない病気のため論文のためとはいえ武蔵野徳洲会病院で343名の赤ちゃんの保険請求していれば「指導」が入るはずが入らないのは余程忖度されているようです。

手術の実態と母親への影響

YouTubeに投稿された手術映像では、赤ちゃんがタオルで固定され、動けない状態で手術を受けています。手術後の写真では、舌にひし形の癒着が見られ、舌の動きが制限されています。これにより、手術後に舌の動きが改善されるどころか、むしろ悪化するリスクがあります。

結論と注意喚起

小児科医による舌小帯切開手術は、その手法や結果から多くの問題を抱えており、特に母親の満足度を誘導するだけで、実際の治療効果や安全性には疑問が残ります。つまり1980年に小児科学会に「舌小帯切開」を禁止されたので、舌小帯短縮症の治療では無く、哺乳障害の治療という切り口を変えた個人的なリベンジのようです。舌小帯短縮症も哺乳障害も治す気はさらさらないということです。舌小帯短縮症の治療を検討している親御さんは、この手術方法のリスクを十分に理解し、慎重に検討することが重要です。

小児科医の手術は、慎重な検討が必要です。親御さんはリスクを十分に理解し、安全で効果的な治療法を選びましょう。

もしそれでも小児科医の手術を受ける場合は、切りっぱなしではなく「傷口が癒着するので縫合してください。」とお願いしましょう。そうすれば6時間毎のストレッチをする必要はありませんが、舌を引っ張るトレーニングは必要です。