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舌小帯短縮症の手術は生まれたばかりの赤ちゃんの時が望ましい!

舌小帯短縮症の手術は、実は昔、生まれたばかりの赤ちゃんに対して産婆がハサミで切った以外、成功していないことが多い。

この理由は、新生児の舌小帯が薄い膜状であり、治癒が早いためである。

一方で、生後1か月を過ぎると舌小帯の角化が進み、舌自体が筋肉質であるため、舌小帯はどんどん強靭になっていく。

その結果、この時期以降に行われる舌小帯短縮症の手術では、小児科医、歯科医、耳鼻咽喉科医がレーザー切開やハサミを使用しても、傷口が開放創となり癒着や瘢痕拘縮を引き起こすことがある。

口腔外科における舌小帯形成術も成功することはあるが、縫合が難しい部位では癒着が起こりやすい。

これらの理由から、舌小帯短縮症の手術は、新生児期に行うことが望ましい。

昔の産婆が行っていたように、産婦人科医が新生児の舌小帯を確認し、短い場合はハサミで切除することで、将来的な舌小帯短縮症の予防が期待できる。この手法を産婦人科医に徹底させることが重要である。