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舌小帯短縮症の世代別の考え方と対応

目次

ベビーブーム世代、1945年(昭和20年)~1964年(昭和39年)頃の舌小帯短縮症

ベビーブーム世代は、産婦人科、産院で産婆が赤ちゃんを取り上げることが多く、おっぱいの吸い付きが悪そうな短い舌小帯は産婦人科医もハサミでチョンと切っていました。

但し、舌小帯を切ったことは事後報告で母親に告げていました。

生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯は薄い膜状だったのでチョンと切れば殆ど伸びて治っていました。

この世代が舌小帯短縮症の無麻酔でハサミでチョン切りが多かったです。

全部が全部産婆が切っていたわけでないので、スルーされた舌小帯短縮症の赤ちゃんはそのまま大人になりましたが、殆ど構音障害(こうおんしょうがい:か・さ・た・らが上手く発音できない)はいませんでした。

それは口を大きく開けて発音すれば舌が上顎の口蓋(こうがい)に触れないで空回りするために構音障害になりますが、口を閉じて発音すればバレなかったので舌小帯短縮症は生まれたばかりの赤ちゃんの処置のために世間には知られませんでした。

つまり、ベビーブーム世代には産婦人科医と産婆のみしか知らない病気でした。

ベビーブーム世代の大人は生まれた時に産婆に短い舌小帯をハサミでチョン切りされていなければそのまま大人になり、舌小帯短縮症でも構音障害に上手く対応して今更手術する必要が無い。

ただし、舌小帯が短いために“低位舌(ていいぜつ)”になっているため睡眠時無呼吸症や嚥下障害になっている可能性はある。

 

正常な舌の位置       低位舌で前歯を押している     舌側面の舌圧痕

 

X世代、1965年(昭和40年)~1980年(昭和55年)の42歳~57歳の舌小帯短縮症の考え方と対応

X世代は、昭和時代の後半で、ぎりぎり産婆(現:助産師)が生まれたばかりの赤ちゃんがおっぱいの吸い付きが悪い短い舌小帯を両親の承諾なしで無麻酔でハサミでチョンと切っていた時代です。(母親から舌小帯を切ったことを自分が生んだ赤ちゃんも舌小帯短縮症で切る時に後から告げられます。)

まだ当時の厚生省(現:厚生労働省)が舌小帯をハサミでチョン切りは禁止されたと助産婦(2002年以降は助産師)に徹底されていなかったので一部の助産婦は続けていました。(歯科の口腔外科の舌小帯形成術が舌小帯短縮症の手術として認められたので短い舌小帯をチョンと切る方法は保険外診療となる。)

また、一部の小児科医が助産婦と同じ舌小帯をハサミのチョン切りを引き継いでいましたが、傷口を縫合しないために感染したり、癒着したり、終いには瘢痕治癒(はんこんちゆ:ひきつれ)をしたため小児科学会は禁止しました。

しかし、耳鼻咽喉科医が電気メスで切っていました。

舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)

赤ちゃんの哺乳障害で助産婦に相談するとまずは小児科医を紹介するが、小児科では舌小帯短縮症の手術は禁止されていたのでもう一度助産婦に相談すると、関東地方では舌小帯を切っているということで“舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)”の耳鼻咽喉科を紹介していました。

当時、舌小帯短縮症の手術を禁止している小児科学会と助産婦の紹介で手術する耳鼻咽喉科医との論争があった。

そもそも舌癒着症は舌小帯短縮症と異なり、舌が下顎骨に癒着していて、舌、喉頭蓋。喉頭が上前方に偏位している病気らしい。

癒着している舌を切ると舌、喉頭蓋、喉頭が元の位置に戻って呼吸が楽になるそうです。

問診では、赤ちゃんの普通の症状だが、舌小帯短縮症のお母さん方は当てはまると信じ込んでしまう。

例えば、頭はいびつ・後頭部は絶壁、毛髪は抜けやすい・薄い・髪の毛が逆立っている、顔は眉毛が薄い・目の周りが腫れている・眉間に皺が寄っている、口腔:舌背が白く角化・声が低く太い、皮膚はチアノーゼを起こしている・大理石模様・冷たい・唇の色が悪い・黄疸、胸部は腹部が膨らんでいる・おならをする、手は冷たい・指を伸ばした状態が多い・指が細い・手に力が入らない、足は冷たい・足指が反っている・股関節が硬い。(りんご歯科HP参照)

哺乳はむせる・よく吐く・空気をよく飲み込む・母親は乳腺炎になる・母乳が出なくなる・眠りが浅い・いびきをかく・呼吸音が荒い・無呼吸・口を開けて寝る、泣き方はよく泣く・泣いているときに無呼吸になる・仰け反って泣く。

日本人の95%が舌癒着症なんだそうで、来院されたら即舌癒着症。

一緒に付き添った両親や親戚も舌癒着症と診断を受け、舌癒着症の手術と口腔前提拡大術を必ずセットで行われ、舌癒着症の手術だけだと断られたようです。

この舌癒着症の手術は自費診療。

この耳鼻咽喉科医は舌小帯短縮症で無く、「舌と喉頭蓋と喉頭が上前方に偏位している“舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)」とし、舌と下顎骨が癒着しているため舌の裏側を最初は電気メス、後にレーザーでオトガイ舌筋表層1/3を切開する手術と上唇の裏側から上唇小帯から鼻中隔下制筋を切除して鼻の穴を大きく上向きして呼吸がしやすい手術も同時に行うようになる。

レーザー切開後は縫合しないために傷口はドーナッツのように真ん中が黒くなり、瘢痕治癒して固くなり、舌が動かなくなります。

当然、舌小帯短縮症と違うと主張しているが、分類は舌小帯短縮症の分類である。(矛盾している。)

X世代

X世代は赤ちゃんの時に助産婦、一部の小児科医のハサミでチョン切り、耳鼻咽喉科医の電気メス、舌癒着症の手術を行われている。

歯科の口腔外科の舌小帯形成術は全身麻酔のためか少なかった。

この様に、X世代は産婆による生まれてすぐの赤ちゃんの短い舌小帯を無麻酔でハサミでチョン切りは少なくなって、舌小帯短縮症の赤ちゃんはスルーされる機会が増えました。

X世代は、舌小帯短縮症の苦難の時代だったのですが、知らない間に産婆がハサミでチョンと切っていた最後の時代で、舌小帯短縮症が殆ど知られていない時代の幕開けでした。

X世代も赤ちゃんの時に舌小帯短縮症と指摘されなければ手術されなかったので、ベビー世代同様にスルーされて大人になっています。

2000年になってから“滑舌が悪い”原因が舌小帯短縮症が原因と言われ始めていたため、気になる人はいましたが手術しようとする世代ではありませんでした。

 

Y世代、1981年(昭和56年)~1995年(平成7年)生まれの25歳~41歳までの舌小帯短縮症の考え方と対応

最初は産婆のハサミでチョン切りを引き継いだ小児科医でしたが、生まれたばかりでないため傷口が化膿したり、縫合しないために癒着(ゆちゃく:本来付いていない組織がくっつくこと)や瘢痕治癒(はんこんちゆ:引き攣れ:ひきつれ)を起こして余計に舌が動くかなくなった。

そのため小児学会は1985年頃にハサミでチョン切りする舌小帯切開を禁止した。

それよりも厚生省(現:厚生労働省)は舌小帯短縮症の手術は歯科の口腔外科の手術の“舌小帯形成術(ぜつしょうたいけいせいじゅつ)だけとした。

つまり舌小帯をハサミでチョン切りっぱなしは厚生省(現:厚生労働省)では認められていない処置です。

元々、切開と言うのは“膿の切開”しか医学的に認められていません。

小児科学会が小児科医の舌小帯短縮症の手術を禁止したことによって、益々助産婦(現:助産師)による紹介で、舌癒着症の病院で舌癒着症の手術と同時に口腔前提拡大術(架空の手術名:歯周外科に口腔前提拡張術は存在する)が行われ、舌の裏側の癒着と瘢痕治癒がひどく、舌が動かなくなる患者が急増した。

 

1994年ノルウェーの「乳幼児突然死症候群学会:SIDS国際学会」事件

日本での乳幼児突然死は元横綱の赤ちゃんが突然亡くなったことで知られることになったが、日本人の赤ちゃんの頭が絶壁になることからうつぶせ寝が流行り、吐いた二酸化炭素が原因とされた。

舌癒着症の医師が、1994年ノルウェーのSIDS国際学会で「日本でSIDSの発生頻度が低いのは、SIDSの主な原因の一つである舌癒着症の乳児を我々が手術して治しているからである。」という発表し、それ対して舌癒着症の手術に否定的な日本小児科学会は、「舌小帯短縮症手術調査委員会」という機関を設けて調査を行いました。

残念ながら、日本小児科学会は舌小帯短縮症と舌癒着症は同じものと勘違いしていた。

舌癒着症は舌と下顎骨が癒着して、舌、喉頭蓋、喉頭が上前方に偏位している病気とされており、舌小帯短縮症は舌小帯が短い先天的な病気である。

これに対して、日本小児科学会は、「舌小帯短縮症に対する手術的治療に関する現状調査とその結果(2001年4月27日)」を発表して舌小帯短縮症手術は全面的に禁止されました。

これがZ世代の悲劇に繋がります。

医療法人社団 井出歯科医院では、この時期矯正治療後の後戻り防止のために矯正患者さんに限り、舌小帯短縮症手術を横浜の水谷歯科の水谷先生と行っていました。

給食が食べるのが遅い小学生の舌小帯短縮症手術も行っていました。

これが術後10年後の写真です。

舌小帯形成術(舌小帯切離移動術)

1.消毒

2.局所麻酔

3.舌小帯を上に引っ張る

4.ハサミで切除

5.縫合

Y世代は、“滑舌が悪い”や“英語の『L』の発音ができないのを気にする人が増えましたが、医療法人社団 井出歯科医院でも多少大人の手術をしました。

 

Z世代、1996年(平成8年)~2015年(平成27年)生まれの7歳~26歳の舌小帯短縮症の考え方と対応

1994年のノルウェーの乳幼児突然死の国際学会で舌癒着症が「日本でSIDSの発生頻度が低いのは、SIDSの主な原因の一つである舌癒着症の乳児を我々が手術して治しているからである。」という発表してから7年後に、日本小児科学会は、「舌小帯短縮症に対する手術的治療に関する現状調査とその結果(2001年4月27日)」を発表。

内容は、約200人近い小児科学会員へアンケート調査だった。

舌小帯の手術件数19医師により67例、手術適応は家族からの訴え、手術範囲は舌小帯のみ13医師・舌小帯および筋層まで2医師、手術年齢は6カ月未満2例・6~12カ月12件・1~2歳16件・2歳以上37件。

小児科医へのアンケート

舌小帯のことで親に相談をうけたことは、頻度はあまり高くないが、小児科医の2/3が舌小帯に関して親からなんらかの相談を受けていた。

舌小帯を切った方が良いと思われる児を経験したが、殆どの母親が舌小帯の異常を訴えても、舌小帯を切る必要のある児を経験していない。

舌小帯短縮(癒着)によると思われる臨床的な問題の経験があ哺乳力の問題は1年間に1件・構語障害は1年間に9件・呼吸障害は1年間に0件・発達行動などの問題1年間に0件で、殆どがは構語障害で、舌小帯短縮による呼吸障害例は無い。

舌小帯を切ったこと、または他医で切ったことによる治療を要する出血は2件。

12名の小児科医が20年近く前には舌小帯を切った経験があるが、現在舌小帯切開は行っていない。

以上「舌小帯短縮症に対する手術的治療に関する現状調査とその結果参照

これによって全国の小児科医は舌小帯短縮症及び舌癒着症の手術を禁止しました。

当然、国立、県立、市立病院は勿論、大学病院もです。

その結果、舌小帯短縮症は小児科で診てもらえないため、助産婦(現:助産師)はどんどん全国に6か所ある舌癒着症の病院に紹介し手術後傷口が癒着と瘢痕治癒して余計に舌が動かない患者さんが多発しました。

その頃、訳に分からない歯科医もいて、レーザー切開して傷口が癒着と瘢痕治癒した患者さんも増えました。

このZ世代は受難の時代でした。

医療法人社団 井出歯科医院では舌癒着症の赤ちゃんの被害者の実情を知り、なるべく舌癒着症にかからないようにホームページで警告したのですが、まだ普及していなかったために被害者は多かったです。

母親からしてみれば、哺乳障害や夜泣きの原因が助産婦から舌小帯短縮症と聞かされれば、手術してこの苦しみを開放してくれる舌癒着症を選びます。

家族が反対しても一種の宗教のように信じて舌癒着症の手術をします。

しかし、術後舌の裏側から出血し、上唇は腫れて出血している赤ちゃんを観て我に返るのですが、後の祭りです。

医療法人社団 井出歯科医院では最初矯正の後戻り防止に”舌小帯短縮症手術:口腔外科の舌小帯形成術”を行っていたが、舌癒着症の被害者が多くなってきたので、赤ちゃんの舌小帯形成術も行うようになった。

舌小帯短縮症は舌小帯形成術だけでは治らない!

当然、レーザー切開や産婆がやっていたハサミでチョン切りっぱなしは傷口を縫合しないために癒着と瘢痕治癒して、余計舌が動かなくなる。

舌小帯は切って傷口をダイヤモンド型に開いては絶対にしないこと!

舌小帯の上部にハサミで切れ込みを入れて、舌を引っ張って裂くことが大事!

傷口が開かないように3糸だけ縫合。

術前        切れ込みを入れる      舌小帯が裂ける          術後

舌を引っ張るトレーニングが必要!

舌小帯短縮症の手術をしても赤ちゃんは切ったことは分かりません。

だから「舌トレーナー」で術後引っ張って、舌が伸びることを教えなければなりません。

大人も同じですが、舌が大きいために「アヴェオTSD」で引っ張ります。

舌トレーナー

アヴェオTSD

このように舌小帯短縮症は治りますが、舌小帯は太くなります。

Z世代は、Google検索すると1位が舌小帯短縮症禁止の小児科学会のホームページになっていて、舌小帯をレーザー切開する歯科医師が増えて、傷口が癒着と瘢痕治癒していました。

それに加え、舌癒着症も多く受難な時代でした。

そのせいで“低位舌(ていいぜつ)”がもっと増えている世代です。

α世代、2010年(平成20年)~2024年(令和6年)生まれの0歳から12歳までの舌小帯短縮症の考え方と対応

昭和の亡霊のI小児科医の「舌小帯切開(ぜつしょうたいせっかい)」

この世代は前半は歯科医師によるレーザー切開で、傷口が癒着と瘢痕治癒の受難の時代でした。

ところが、2014年8月に行われた公開シンポジウム「舌小帯短縮症の考え方」で仁志田先生は小児科医の見解(舌小帯短縮症手術禁止)を発表されたが、その次のI先生が仁志田先生と真逆の「海外での動向」で海外の哺乳障害と舌小帯短縮症の論文を基に「哺乳障害を伴う舌小帯短縮症および上唇小帯短縮症に対する切開手術の有用性」について発表したようです。

小児科学会は1985年ぐらいから舌小帯短縮症の手術の必要性は無いとし、2001年に禁止しました。

実に30年ぶりに舌小帯短縮症のハサミでチョン切りっぱなしのI小児科医だけの「舌小帯切開」を復活させる流れになったようです。

このシンポジウムに参加された小児科医の先生のブログには、殆どの小児科医は舌小帯短縮症手術の必要性は思っておらず、このI小児科医の「哺乳障害と舌小帯短縮症の切開手術」には舌小帯を切って哺乳障害が改善されたの主観的なデータでなく、客観的に哺乳の量が何ml増えたというデータが必要と書かれたいた。

関東地方の総合病院の舌小帯外来や東京G医科大学の舌小帯外来は舌小帯短縮症の治療では無く、哺乳障害に舌小帯切開(ハサミでチョン切りっぱなし)でお母さんに母乳の飲みが良くなったと強要する実験!

総合病院のホームページには、舌小帯短縮症並びに上唇小帯短縮症の術後に症状の改善状態を評価し、治療成績を公表するとある。

実際は、「舌小帯および上唇小帯切開によって哺乳障害が高率に改善され,親の高い満足度が得られた。」

哺乳障害が改善されたかどうかは術前術後の体重増加でしか分からず、増加率が2倍3倍なら可能性があるが、この実験は驚くべきことに満足度調査である。

つまり舌小帯短縮症を治すのが目的では無いため、誰一人治っていない!

なぜならこのI小児科医は1歳以上の子供は全身麻酔で舌小帯を切って縫合して終わりなのだ。(本人がやっているか不明。)

哺乳障害でのハサミでチョン切りっぱなしを母乳を飲んでいる赤ちゃんに実験したいので、1歳以上の哺乳していない子供は研究対象外である。

1985年に小児科学会に禁止された無麻酔でのハサミでチョン切りっぱなしは癒着と瘢痕拘縮するため、表面麻酔を塗ってやるようですが、麻酔効果は期待できないので無麻酔と代わらないので赤ちゃんは痛い思いをします。

手術はタオルでぐるぐる巻きにして、手術台のベルト固定します。(エコノミー症候群の可能性大)

表面麻酔でも薬なのでアナフィラキシーショックの可能性もあります。

更に、浅くチョン切りっぱなしを2回、今度は舌の根元に深くハサミでチョン切りっぱなしするそうです。

それをタオルで圧迫止血を30分するそうですが、窒息死する可能性があります。

I小児科医が行うハサミでチョン切りっぱなしは保険診療では認められていません。(不正請求です。)

つまり舌小帯短縮症治療と偽って、哺乳障害のハサミでチョン切りっぱなしによるお母さん方の満足度を調査するという実験という詐欺行為です。

MT病院343例、総合病院約150例と全て保険診療の不正が見られる。(忖度の可能性)

これは本人の自筆著書に書かれている。(舌小帯切開が保険点数に無いので舌小帯形成術で請求。)

術後1ヶ月間1日4回の舌マッサージをする。

術後1週間後に診察で癒着なしとのこと。(ホームページには1週間で癒着がある場合は指で剥がすとあるが、全員癒着無し)

術後1ヶ月後の診察で、舌が挙がっていない、ハート舌が治らない旨を告げても、「ハート舌はすぐには治らないし問題ない。外科的治療は終了。様子を見て気になるならあとは言語療法士のリハビリが必要だと言われ診察は強制終了。(全員同じ)

 

上唇小帯は哺乳に欠かせないもの(上唇小帯は切ってはいけない!)

乳牛の搾乳には「ミルカー」のカップで真空状態にして吸い出す。

赤ちゃんの哺乳も上唇と下唇で乳房を咥え込み、口腔内を真空状態にして、乳首を引き込み口蓋の「吸啜窩(きゅうてつか)」に置いて舌で挟んで扱いて母乳を飲んでいる。

つまり赤ちゃんは母乳を吸っている訳でないのです。

上唇小帯、下唇小帯は哺乳の時にとても大事な役割りをしています。

上唇小帯は上唇を下げる役割があり、その下に鼻中隔下制筋があります。

哺乳している赤ちゃんの時に上唇小帯を切ると哺乳障害になり、「ガミースマイル」と言って上唇がめくれあがって馬の様に上顎の「歯肉」が見えてしまい、唇を閉じることができなくなります。

I小児科医の誤った持論は危険です。

z哺乳障害の原因は、赤ちゃんは母乳を飲む時に息継ぎはしません。

喉の奥の喉頭蓋は生後6か月まで立ったままで動かず、母乳は喉頭蓋の脇を通って食道に流れ込んでいきます。

鼻呼吸しながら飲んでいます。

それがおしゃぶりをしないと口呼吸になり易くなり、扁桃腺にアレルギー性物質がついて炎症を起こすと鼻炎で鼻がつまり、口を開けて息継ぎをしないと哺乳できなくなります。

実は、哺乳障害と舌小帯短縮症は関係ありません。

I小児科医の「舌小帯切開」は哺乳障害に有効で、別に舌小帯短縮症の治療をしているものではありません。

もし哺乳障害の治療方法に舌小帯切開が厚生労働省に認められればいいのでしょうが、客観的データが無い限りダメだし、まず舌小帯切開で不正請求していることが問題と、舌小帯短縮症詐欺でアウトです。

これ以上、被害者がでないことを祈ります。