お知らせ
歯石沈着症は歯周病ではないので保険診療ではできません!自費診療3,000円+消費税になります!
歯石沈着症とは
よく歯石を取ってくださいとか、歯のクリーニングお願いしますとか、お口の掃除をお願いしますで来院される方がいますが、これらは全て保険診療ではできません。
保険診療は病気でなければなりません。
ただ単に歯石が歯に付いている歯石沈着症(ZS)は歯石が下顎前歯に溜まった状態のことで、この病名は歯周病でないので歯周病検査の算定もできません。
だから、単に歯石が付いているのを取ったり、歯のクリーニング、お口の掃除は保険診療でできないのです。
歯石沈着症は舌がいつも下顎前歯を押す低位舌(ていいぜつ)になっているため、舌の裏側の舌下小丘(ぜっかしょうきゅう)から唾液がでるので下顎の前歯の周りに歯石が付くことです。
低位舌は幼児から大人まで舌小帯短縮症の症状がある場合に多く見られる。
通常は、自費診療のため東京では10,000円+消費税がかかります。
保険診療で行うためには基本検査でポケット測定を行い、歯肉の歯周ポケットの深さが3mm以上ある場合が歯周病です。
ところが歯石沈着症はポケットが1mm以下なので歯周病では無く健康な状態です。
だからこの場合は超音波スケーラーの先っぽのチップでポケットをなぞって深さを測りながらスケーリング(歯石除去)します。
下手にポケット測定して歯肉を傷つけるし、炎症を起こす場合もあり、それに痛いです。
ポケット測定器もアバウトな構造で2mm、5mm、10mmしか目盛りは付いていません。(超音波スケーラーの先っぽのチップも目分量なので変わりません。)
歯石沈着症は小学生や中学生に多く、大人にもいます。
私は小学生と中学生は病名は歯周病でなく、増殖性歯肉炎で下顎の前歯のみに付いている歯石のせいで歯肉が腫れています。
だから基本検査も歯石のついている下顎前歯のみで行い、その後スケーリング(歯石除去)したのですが、基本検査は1口腔単位(上下顎左右の奥歯、前歯の6分割)で行われなければならないそうでレセプトが返戻されました。
歯石の付いている下顎前歯のみの基本検査では不可で全額検査しろということです。
でも小学生や中学生の歯周ポケットが3mm以上あるわけないじゃあないですか?
返戻のレセプトは患者さんにわざわざ来ていただいて、歯周ポケットの基本検査をし直して再請求する方法がありますが保留にしています。
だからこれからは歯石沈着症の方は自費診療3,300円(消費税込み)にします。
実は歯周ポケットだけでは歯周病かどうか分かりません。
それで当医院では歯垢の中の歯周病菌のPCR検査を3,300円(消費税込み)で行っています。
もし検査結果で歯周病菌が陽性反応が出られた方には、歯周病なんです。
歯石だけを取りに来られた方には、自費診療の歯周病菌のPCR検査をお勧めします。
もし歯周病菌のPCR検査で陽性が判明した場合も歯石を取るだけも自費診療になります。
今月分で保険請求した方がいますので、取り下げます。
次回からは自費診療になります。