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舌小帯短縮症の手術には術前術後のトレーニングが必須!

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舌小帯短縮症の手術には術前術後のトレーニングが必須

舌小帯短縮症は、舌の自由な動きを妨げる舌小帯の異常な短さや硬さによる問題です。この症状は、発音や嚥下、呼吸などに影響を与え、生活の質を低下させる可能性があります。そこで、舌小帯短縮症の治療には「舌小帯形成術」が一般的に行われますが、手術だけでは十分ではありません。術前術後のトレーニングが必要不可欠です。

舌小帯形成術とは?

舌小帯形成術は、厚生労働省が認めている舌小帯短縮症の治療方法です。この手術は、舌小帯を切開して舌の動きを改善し、発音や嚥下の機能を向上させることを目的としています。手術自体は比較的簡単ですが、手術の成功には術前術後の適切なトレーニングが重要です。

赤ちゃんや幼児の場合

赤ちゃんや幼児に対する舌小帯形成術には特有の課題があります。舌の筋肉がまだ発達していないため、手術前に舌トレーナーを使って舌を引っ張ることが重要です。舌トレーナーでのトレーニングが不十分だと、手術後に舌が喉の奥に落ちてしまい、効果が半減する恐れがあります。このため、術前に舌トレーナーで適切なトレーニングを行うことが必要不可欠です。

大人の場合

大人の場合、舌小帯は経年的に粘膜から結合組織に変わり、硬くなっています。このため、舌小帯を引っ張ることが難しく、手術の際に口腔底部まで傷口が裂けてしまうリスクがあります。特に、口腔底部には唾液腺の開口部である舌下小丘があるため、縫合が難しく、傷口が癒着して瘢痕拘縮を引き起こす可能性があります。これにより、舌の動きが再び制限されることになります。

術前術後のトレーニングの重要性

術前に舌トレーナーで適切なトレーニングを行うことができれば、手術後の回復がスムーズに進みます。例えば、60代の患者さんでも、舌小帯が非常に硬くなっている場合でも、術後に舌トレーナーとアヴェオTSDを使用することで、舌の動きを改善し、あかんべえができるまで回復することができます。このような成功事例は、術前術後のトレーニングがいかに重要かを示しています。

小児科や歯科での手術の問題点

一部の小児科や歯科では、舌小帯をハサミで切るだけの簡単な手術が行われることがあります。しかし、この方法では舌の動きが十分に改善されず、問題が解決しないことが多いです。また、レーザー切開を行う場合でも、術後の適切なトレーニングが不足していると、舌の動きが制限されることがあります。手術だけでなく、術後のトレーニングが治療の成功に不可欠であることを理解することが重要です。

術前術後のトレーニング方法

舌小帯短縮症の手術を受ける前後に行うべきトレーニング方法はいくつかあります。以下に、効果的なトレーニング方法を紹介します。

1. 舌トレーナーの使用

舌トレーナーは、舌の筋肉を鍛え、柔軟性を向上させるための器具です。手術前に舌トレーナーを使用して舌を引っ張ることで、手術後の舌の動きを改善し、後戻りを防ぐことができます。

2. アヴェオTSDの使用

アヴェオTSDは、舌の位置を正しい位置に保つための装置です。手術後にアヴェオTSDを使用することで、舌の動きを維持し、回復を促進します。

まとめ

舌小帯短縮症の治療には、手術だけでなく、術前術後の適切なトレーニングが必要です。赤ちゃんや幼児の場合、術前に舌トレーナーでのトレーニングが不十分だと、手術後に舌が後戻りするリスクがあります。大人の場合、舌小帯が硬くなっているため、術前に舌を引っ張ることが難しく、手術の際に口腔底部まで傷口が裂けるリスクがあります。術後には舌トレーナーやアヴェオTSDを使用して舌の動きを維持し、回復を促進することが重要です。

小児科や歯科で行われる簡単な切開手術では、舌の動きが十分に改善されないことが多いため、術後の適切なトレーニングが必要です。舌小帯短縮症の治療を成功させるためには、手術とトレーニングを組み合わせた総合的なアプローチが求められます。

舌小帯短縮症に悩む方々にとって、適切な治療とトレーニングを提供することで、生活の質を向上させることができます。静岡県富士市の歯科では、最新の治療法と豊富な経験を持つ医師が、患者さん一人ひとりに合った治療とトレーニングを提供しています。健康な口腔環境を手に入れるために、ぜひ一度ご相談ください。