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なぜ舌小帯短縮症の手術は舌小帯を切ると癒着や瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく:ひきつれ)を起こして失敗するのか?

目次

小児科医の舌小帯外来のハサミでチョン切りっぱなし(舌小帯切開)や歯科医のレーザー切開や舌癒着症のオトガイ舌筋までレーザー切開の縫合しない“開放創”はなぜ術後癒着や瘢痕拘縮するのか?

舌小帯短縮症の手術はハサミやメスやレーザーで切開すると傷口がダイヤモンド型に広がり、縫合しないので開放創になり、二次創傷治癒になるため本来くっついていない舌小帯とオトガイ舌筋が癒着や瘢痕拘縮を起こしてしまう。

舌小帯とオトガイ舌筋は通常は離れた状態で、舌先部分だけオトガイ舌筋と付いている。

だから舌小帯短縮症の手術で舌小帯の真ん中を切ると傷口はダイヤモンド型(ひし形)に広がり、そのすぐ下にオトガイ舌筋が露出する。

更に、舌下部にまで傷口は広がり、舌下小丘まで切れる。

舌下小丘は顎下腺、舌下腺の出口のためにここを縫合すると唾液の出口が無くなって貯留して“ガマ種”になる。

“ガマ種”になると舌下部が膨らみ唾液も飲み込むことができず、その場合は大至急縫合糸を取る。

歯科の口腔外科の舌小帯形成術の場合(厚生労働省で認められた保険診療)

縫合する際に舌小帯だけ縫合すれば舌小帯とオトガイ舌筋の癒着は防止できるが、赤ちゃんの様に舌小帯が薄く脆いとオトガイ舌筋まで針を入れて縫合すると癒着と瘢痕拘縮する。

  

①は舌小帯の重層扁平上皮でオトガイ舌筋とくっついている舌先です。

①の下側はオトガイ舌筋と離れています。

舌小帯をハサミやレーザーで切開するとオトガイ舌筋が露出する。

舌小帯のだけで縫合すれば一次創傷治癒で傷口綺麗に治る。

しかし、赤ちゃんの舌小帯は薄く脆いため、術者はオトガイ舌筋まで針を入れて縫合するために舌小帯とオトガイ舌筋の癒着が起こる。

舌下小丘まで傷口が開いた場合は緩く縫合するが、癒着しやすい。

小児科医のハサミでチョンと切りっぱなしの舌小帯切開は開放創のため癒着と瘢痕拘縮を起こします。

歯科の口腔外科の舌小帯形成術は舌先に糸を通して引っ張り挙げた状態で舌小帯を切るので傷口は縦長の ダイヤモンド型になる。

それを縫合するので舌が上に伸びた状態で傷口が治る。

しかし、小児科医の舌小帯外来のハサミでチョンと切りっぱなしや歯科医のレーザー切開や舌癒着症のオトガイ舌筋までレーザー切開では、舌を引っ張らないで鉗子で舌を押さえて舌小帯を切るので舌の長さは全然術前と変わらず、余計に舌が縮んでしまいます。

傷口は