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舌小帯短縮症の手術を受ける前に両親が最低限が知っておくべきこと(

目次

舌小帯短縮症の手術を受ける前に最低限知っておくべきこと

小児科の舌小帯外来の舌小帯切開、舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)、歯医者のレーザー切開は絶対にやってはいけない!(厚生労働省で認められていない手術)

(1)哺乳障害=舌小帯短縮症は間違い!

50年以上前に、日本では生まれたばかりの赤ちゃんがおっぱいの吸い付きが悪そうな場合に産婆(現:助産師)と産婦人科医によって短い舌小帯を無麻酔でハサミでチョンと切っていました。(親には事後承諾。)

でもこれは産婆同士昔からの風習で生まれたばかりの赤ちゃんの薄く膜状の舌小帯だからこそ効果があったもので、生後何か月か過ぎた赤ちゃんの舌小帯をハサミでチョン切りっぱなしは治りが悪いことも知っていたようです。

哺乳障害でよくお母さんの

もし哺乳障害が舌小帯短縮症が原因の場合は、搾乳した母乳を術前術後に哺乳瓶で1日何ml飲んで、体重増加が毎日何グラム増加したのか記録しなければ客観的な診断にならない。

更に、哺乳の状態をレントゲン動画で診断しなければ母乳を飲んでいるのかもわかりません。

しかし、殆どが赤ちゃんが浅飲みで寝てしまい、すぐ起きて泣くために助産師に相談して、舌小帯短縮症の疑いがあるとI小児科医や舌癒着症のクリニックを紹介してしまいます。

I小児科医は生まれたばかりの赤ちゃんでなく、生後何か月かの哺乳障害の赤ちゃんの舌小帯を産婆と同じくハサミでチョン切りっぱなしだったが、1985年から

 

 

ところが当時の厚生省(現:厚生労働省)は医療行為なので歯科の口腔外科の舌小帯形成術(舌小帯切離移動術)を保険診療に採用した。

従来のハサミで短い舌小帯をチョン切りっぱなしは“生まれたばかりの赤ちゃんの薄い膜状の舌小帯”を切る場合は治りますが、それ以降では治りません

本来は小児科が担当するところ、口腔外科は全身麻酔で行われたために歯科医、小児科医、耳鼻咽喉科医には普及しなかった。

それでもI小児科医の様に産婆のチョン切りっぱなしを引き継いだり、耳鼻咽喉科の様に舌小帯短縮症では無く、「舌癒着症(したゆちゃくしょう)」と言う架空の病名を作ったりした。

このハサミでチョン切りっぱなしは生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯は薄い膜状だったので効果があり、それ以降の歴齢では傷口が癒着(ゆちゃく)したり、瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく:引き攣れ)を起こした。

歯科医は最初電気メスで舌小帯を切開していたが、後にレーザー切開に移行したが傷口は癒着と瘢痕拘縮を起こした。

保険診療で認められているのは歯科の口腔外科の「舌小帯形成術」のみで、I小児科医のハサミでチョン切りっぱなしや舌癒着症や歯科医のレーザー切開は保険診療外の自費診療になる。

(2)舌小帯形成術

舌先に糸を通して上に引き挙げた状態で舌小帯を切ると、傷口はダイヤモンド型に広がる。

舌を引っ張って伸びた状態で縫合したので、舌は結果的に5mm~10mm伸びる。

これが舌を伸ばして短い舌小帯を開放する舌小帯形成術です。

①表面麻酔をする。

②局所麻酔をする。

③通常は舌先に糸を通して舌を挙げる。

④舌小帯を切る。

⑤傷口はダイヤモンド型に開き、オトガイ舌筋が露出する。

⑥縫合する。

⑦縫合終了

(3)小児科では1985年頃から産婆のハサミでチョン切りっぱなしは禁止されていた

小児科では1985年に産婆がやっていた舌小帯をハサミでチョン切りは禁止されたのに、I小児科医のような一部の小児科医が引き継いでいましたが、傷口の化膿(かのう)や癒着(癒着)や瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく:引きつれ)を起こしたため禁止になりました。

それ以降、小児科では舌小帯短縮症のハサミでチョン切りっぱなしは行われていません。(2014年突如哺乳障害で舌小帯切開が復活)

その後、2001年日本小児科学会は舌癒着症との乳幼児突然死症候群の意見の違いから舌小帯短縮症、舌癒着症の手術を全国的に禁止しました。

全国の小児科では舌小帯短縮症の治療は禁止されているので舌小帯短縮症で小児科にかかると断られます。

(4)舌癒着症(舌癒着症)

 

ところが30年間禁止されていたのに、突然2014年にI小児科医一人が、海外では赤ちゃんの哺乳障害が舌小帯短縮症と上唇小帯短縮症が原因で昔産婆がやっていたハサミでチョン切りっぱなしを普通に行っているという論文を発表した。

不思議なことに同じ2014年、東京医科歯科大学で行われた舌小帯のシンポジウムで舌小帯短縮症手術を禁止した仁志田先生の後にI小児科医が「海外における哺乳障害の舌小帯短縮症の舌小帯切開の有用性」という相反した論文の講演を行った。

これはI小児科医は舌小帯切開を否定されて禁止されているが、海外ではポピュラーにやっており、哺乳障害に有効だという論文を見つけて舌小帯手術禁止の視点を代えたようです。

つまりI小児科医は舌小帯短縮症の手術では無く、哺乳障害の手術ということです。

但し、哺乳障害は舌小帯短縮症が原因では無く、病気の有無を確認することが大事です。

心疾患、神経疾患、感染症など多様な病気で飲みが悪くなりますし、消化管アレルギーもあります。

またI小児科医は“上唇小帯短縮症”も哺乳障害の原因としていますが、実は上唇小帯は哺乳の際に口腔内を真空にする重要な役割をしているので「切ってはいけないのです。」

「海外における哺乳障害の舌小帯短縮症の舌小帯切開の有用性」

MT病院、総合病院の舌小帯外来、こども病院、東京G舌小帯外来でも舌小帯切開は治療では無く、I小児科医の論文の検証実験です。

ホームページには舌小帯短縮症を世間に知ってもらうためと書かれていますが、真っ赤なウソ!

I小児科医が非常勤小児科医で勤務している病院しかやっていません。(全国的に舌小帯短縮症は小児科では禁止されている。)

 

I小児科医の検証実験には条件が一緒でなければなりません。

①哺乳障害のレントゲン動画を術前術後撮影。

哺乳時の舌の動きの比較が必要。

②検証実験では手術は生後何か月か条件が同じか。

 

②舌小帯短縮症の病型分類毎にしているか。

2015年から4年間、MT病院で343例の実験を行い、病型分類,重症度評価,手術術式,術後の症状改善率,親の満足度を前方視的に検討したようです。

この実験の問題点。

①本当に哺乳障害の原因が舌小帯短縮症なのか?

②哺乳障害をレントゲン動画で確認しているか?

③舌小帯短縮症は治ったのか?

④哺乳障害は母親の満足度?